CAPM(Capital Asset Pricing Model)
$ E(R_i) = R_f + β_i(E(R_m)-R_f)
$ E(R_i): 資産iの期待リターン
$ R_f: リスクフリーレート
$ β_i: iのβ
$ E(R_m): マーケットポートフォリオの期待リターン
βの例
https://www.buffett-code.com/company/3930/
https://www.buffett-code.com/company/4385/
CAPMの仮定
全ての投資家は平均分散分析 mean-variance analysisによりポートフォリオを選択する。
全ての投資家は全ての金融資産の収益率の平均と分散について同一の予想を持つ
同じ情報と持っており合理的
金融市場が完全市場 perfect capital market
無リスク資産 risk-free assetが存在
https://ontrack.co.jp/f-terms/capm/
https://ontrack.co.jp/2022renew/wp-content/uploads/2015/07/dic-f7-3.png
リスクリターン平面の効率的フロンティア efficient frontier上のどこが最適なポートフォリオか?
https://gyazo.com/85251ed6a1a223a3e6ee36867ee1aa42
無リスク資産からの直線の傾きが最大=シャープ・レシオ sharpe ratioが最大=最も効率的
-> これが接点ポートフォリオ
直線のことを資本市場線 CML(Capital Market Line)
トービンの分離定理 Separation Theorem
もっとリターンが欲しいときは?
借金して資本市場線に投資する
実際にどの点が選ばれるか?
リスク選好 risk appetiteで決まる
CAPMがいってること
接点ポートフォリオ=市場ポートフォリオ
すべての投資家はリスク資産への投資として接点ポートフォリオを保有する
CAPMの仮定
したがって、投資家が保有する接点ポートフォリオの合計は市場に供給されたすべてのリスク資産の時価総額と等しくなる
というのも、CAPMが想定している「市場ポートフォリオ」は、全世界に存在する全てのリスク性資産から成るポートフォリオを意味しているからです。これには、不動産や未上場株式など、情報公開が極めて限定的で市場の全貌がよくわからない資産も含まれているため、真の意味での「市場ポートフォリオ」を知るのは難しいのです。そこで実務の世界では、それぞれの資産クラスの動きを代表する 市場インデックス market index を市場ポートフォリオ market portfolioの代替と見なして利用しています
拡張版
ファーマ-フレンチの3ファクターモデル Fama-French three factor model
期待リターンの源泉をリスクプレミアム risk premiumに加え、小型株効果と割安株効果を組み込んだ
Small Minus Big (SMB) -> 小型株効果
小型株と大型株のパフォーマンス差
High Minus Low (HML) -> バリュー株効果
薄値時価比率が高い銘柄と低い銘柄のパフォーマンス差
4つ目ファクター
モメンタム効果 momentum effect
基本的に修正版であっても骨格部分は同じ
期待リターン expected returnはリスク riskを取る対価として得られる
裁定価格理論 Arbitrage Pricing Theory (APT)
APTの前提条件は無裁定条件のみ
そのかわりファクターは多い
ファクターリスクプレミアム factor risk premium
CAPMでは分散投資で消すことができないリスクは市場リスク market riskのみ(打ち消せるのは個別リスク specific risk)
打ち消せる=デメリットではない=対価は必要ない
-> マーケットリスクプレミアム market risk premiumのみが期待リターン expected returnの源泉
市場リスク